新しくなった府中市立府中第三中学校を見学して・・・

〜かんきょう教育と真のバリアフリーの実現を求める〜

 府中・分倍河原駅の南に位置する、府中第三中学校が2年間かけ改築され、新しくなりました。
 校舎は、全面南向き。東西に長く約120mある。1階から3階まで吹き抜けで、外からの彩光が取り入れられている。上り下りの階段は、東・西側と中央の3ヶ所。1階には、「誰でもトイレ」の設置。便器、手すり、手洗いの他、簡易ベット、オストメイト用流しもある。エレベーター内からは、校舎内が見渡せる。(原則使用は限られた人のみ)各教室の入口は、吊りドア式で、軽く開く。
 2・3階は、1年から3年生の教室。各教室の広さは、9×10m。(これまでは7×9m)上下可動式の黒板で後ろに座る生徒にも見えるよう配慮。3階に、情緒障がい児のための通級学級がある。その生徒たち用のシャワー室もあり。
 環境面の整備として、太陽光発電パネルの設置。(費用1500万円) 10kwの発電で6教室の1時間分の使用量に値する。1年間で400kwが賄えるとのこと。1階の生徒昇降口脇に発電量がわかるパネルがつけられている。雨水利用目的では、貯留槽に貯められた雨水をろ過し、トイレに使用されている。雨水浸透マスも設置。外周は、浸透ブロック舗装。屋上には、緑化として、植物プランターが置かれている。南側の校庭脇には、芝生スペース300㎡がある。
 一緒に見学した方の中には、赤ちゃん連れでベビーカーを引きながら、また車椅子の女性や男の子、そして高齢の方。車椅子で自由に移動できる学校は数多くありません。参加者から、ニーズに応じて、他の学校も移動昇降機等の早期の設置の声が上がりました。
 バリアフリーは、ニーズを満たすハードの充実とそれが当たり前の社会だと思うこころがそこにあることが大切。また、これからのかんきょう教育で、この学校に限らず、身を持って体感できる学習が進められるよう期待する。