武蔵国衙跡、上円下方墳など古代史跡のまち府中

未来の子どもたちに伝えることを・・・

 府中駅から南に5分歩くと大国魂神社がある。その東側に、国衙跡が発見される。府中市内のこのあたり一帯が国府であった。奈良時代から平安時代、今から1,300年前に武蔵国の政治・行政・文化・経済の中心地として、にぎわった場所である。その中の、国衙とは、当時の役所のこと。掘立柱建物で、いくつも柱を立てた跡があり、それを復元したのが、今回の府中市史跡「武蔵国衙跡」である。朱塗りの柱がそれである。6日に開設記念式典があった。
 一方、そこから、西に2㌔、H21年3月南武線西府駅が開設される。現在、着々と工事が進んでいる地域がある。その北に位置する甲州街道沿いに、熊野神社がある。その敷地内、神社で守られてきた国内最大・最古の「上円下方墳」がある。2003年に国史跡に指定された。H20年度には、古墳保存整備工事費として、1億3千2百万円の予算がついている。また、「ふるさと府中歴史館」として、元中央図書館の1・2階を改装し、身近に見られる施設をつくる計画もある。
 これまでも、多くの子どもたちが、府中市郷土の森博物館にも訪れただろう。住んでいる地域で様々な歴史に触れられ、身近なところで、これらの見える教材を有効に授業などに生かしてほしい。また、大人といっしょに落ち葉掃きなど地域清掃活動にかかわることで、地元を大事にする気持ちも育つのではないでしょうか。