総ゴミ処理費は、約600万円。約180万円分がリサイクルによってバックされるとのこと。
町民ひとり一人が分別する作業から、ものを大事にする日常生活に息づくことや「生活するということ」の意識へと繋がる・上勝町のゴミゼロミッションを学習させていただきました。
ビン(3種他)・缶(2種他)・古紙・古布・廃油はもちろんのこと、かみそり、おむつと続く。トイレットペーパーの芯(古紙リサイクル)、サランラップの芯(糊付けのため焼却処分)コーナーもあり多種多様。住民が迷ったときに、新たに分別となって分別数が増えたとのこと。主体は、あくまでも町民。ステーションの奥には、「くるくるショップ」(まだつかえるものを販売するコーナー)がある。ベビーカーや、漫画本、手編みのバック、イベント宣伝Tシャツ、湯のみ、お椀、急須、皿などが、「府中のリサちゃんショップ」のように置かれていた。また、隣接して、小規模シルバー人材センターがある。古布のリメイクで、高齢の女性がミシンを踏む。帯がリメイクされてトートバックになって販売されていた。
家庭用生ゴミ処理機は、800世帯中480世帯が使用。生ゴミもいれると全体で84%のリサイクル率とのこと。ごみの排出量は、少しずつ増えているが、焼却埋め立て量は、減り、リサイクル量は、増えているとのこと。2020年までに、ゴミゼロを目指していく方針決定。NPO法人ゼロ・ウエイストアカデミーの松岡夏子さんから話を聞く。そのための具体策として、陶器のリサイクル方法を探っているとのこと。国や県に向けて排出者責任を問う活動はこれからも続けていくとのこと。
上勝町の子どもたちは、瀬戸内海「豊島」を見学。町を挙げて環境教育に力を注いでいる。高齢者が収入を得続けている「彩り」事業(野山で取れる葉っぱを料亭などへ販売)も意気盛ん。その販売競争の原理も働き、介護予防・医療費の削減に繋がっているとのこと。
山並みが美しい谷あいのまちです。川では、鮎つり人が所々に点在する。これより下流域(勝浦川)では、ほたる保存地区の看板を見かけた。(徳島県・人口80万人、下水道普及率11%で日本最下位) 人と自然が共存しているこのまちで、古くから住んでいる人々と話す時間がとれなかったのが残念だった。徳島市から車で1時間もかからずに行ける。第三セクターで運営されている「月ヶ谷温泉旅館」で一泊。部屋の中にひのき風呂があり、足を伸ばして入ることが出来た。夜には、流れ星も見えた。