高齢者にやさしいまち

私は、NPOの活動を通して、昨年秋まで、介護保険のヘルパーとしても活動をしていました。あるご高齢の方は、私がヘルパーとして伺う時には、いつもその時間の段取りを、ご自分で考えてメモにして渡してくれます。もちろん、夕食のメニューもご自分で考えておられます。
どなたにもこれまで生きてきた暮らしの知恵が生活の中にあり、その暮らしぶりを尊重し、生活に寄り添うことから、私たちの活動は始まります。

私たちが伺って暮らしのお手伝いをすることで、その方の望む生活が少しでも実現できることは、私たちにとっても大きな喜びに繋がります。高齢の方が生き生きと暮らしている姿は、私たちにも元気を与えてくれています。

住み慣れた家で、住み慣れた地域で暮らすことがどんなに大切なことか、高齢の方々と接してきたなかで感じています。私もきっと、年を重ねて高齢になった時に、地域の中で知り合った多世代の人たちと昼間は世間話やお茶飲みをしながら、趣味のことができ、夕飯のおかずが自然と食卓に並ぶ、そんな生活ができたら、きっと毎日が楽しく、生き生きと暮らせるような気がします。