地域ネットワークとして、訪問看護ステーション、居宅介護支援、ヘルパーステーション、在宅療養支援診療所、デイサービス、子育て支援、ボランティア、食事サービスが生活圏域にあることが求められる。ケアタウン小平では、このような機能が一箇所に集められ、しかも2・3階には賃貸アパート・ワンルーム21戸(いっぷく荘)もある。
全国にホスピスは約200ヶ所あり、入所してから平均49日間で亡くなっている。介護保険は申請してからサービスが届くまでほぼ一ヶ月かかる。これでは介護力が限界になり入院になってしまいかねない。様々な看取りを考えた時に医療や地域力を含めた在宅支援ネットワーク化の整備が必要と益々実感する。ケアタウン小平のような理念が追求できる施設整備は府中市内にも望むところであり、そのための整備費用を国・都も考えていくべきだ。
講演2では、聖路加国際病院・日野原重明氏(満99歳)から、医者には限界があること、血糖値、コレステロール等の記録をつけ、病気のデータは自ら管理し、それを医者に伝えることが大切。自分の体は自分が診るということ。「TLC」(TenderLovingCare)いっしょに死ぬような気持ちでケアすることが求められ、「よいケアは激しい訓練である」と尊厳重視を表現された。
平成19年4月1日に施行された「ガン対策基本法」において、第六条に国民の責務として、「ガンに関する正しい知識を持ち、がんの予防に必要な注意を払うように努める(中略)」と規定されている。たばこやストレスも原因とよく言われる。人は自然の中に身を置き、自分の体を大事にするゆとりの時間を持つことこれが現代の一番の『健康法』と私自信を振り返るいい機会となった。