相続が発生することになり、この山をどうすれば自然のままで保全することが出来るか、国と市にかけあい、ようやく今は、「特別緑地保全地区」として守ることができているとこれまでのいきさつや苦労話しを伺った。多摩市からの助成金は、年間数万円。地域の人たちを含め、近くの学校の子どもたちと親も参加できるよう保全活動に取り組んでいる。作業収納庫があり、自分たちが揃えた各種電動器具が並ぶ。
人が手を入れなければ地面に日もあたらず荒れていく。枝をはらったり、木も間引く作業は、毎月の活動で守られている。頂上には、この地にふさわしいクヌギの苗木が植樹されていた。沢ではしいたけ栽培ができる環境があったり、めずらしい植物が生息している。山うどの新芽のいい香りをかぐこともできた。
道路を挟んだ向こう側には、UR百草団地が並んでいる。この部分だけが緑が確保できている。緑地が残っているからすがすがしいおいしい空気が流れてくる。生態系を大事に守っている「なな山緑地の会」の活動に感謝の気持ちでいっぱいになった。