西府崖線湧水保全活動 「わき水まつり・パート2」用水のいきもの観察
今年も7月18日、19日の2日間、野外の西府崖線下『あずまや』にて、お天気に左右されることなく、1年間の活動を紹介することができた。
「わき水まつり・パート2」の目的は、実際に用水にはどのようないきものがいて、生息状況を多くの方々と共有することで、自然豊かな崖線と湧水の保全活動へと繋がっていくことを目指している。年間通して環境用水として息づくことでどのような効果もたらすのか、水辺のある空間は人間にとってもやさしい環境となるだろう。
いきものの紹介や活動については、近くにある第五小学校の児童約500人にも、校長を通じて直接案内ちらしを出すことができ、今年は大きな成果である。多くの子どもたちや保護者の方々が興味深く立ち寄ってくれた。
いきものに触れる機会がまったくない子どもたちの驚きの歓声がとても印象的だった。最初は怖がっていた子が、カエルを捕まえ別のかごに移し替えたり、ザリガニを上手に持つことが出来てくる。つぶすことなくそーっと捕まえることが上手になる。この感触を小さい頃に学ぶことは、いきものを大事にすることにつながるのではないか。網を上手に使うこともやがて学ぶようになる。ほんの1時間くらいで子どもたちにとっては多くのことを学ぶ機会になったことだろう。付き添いをしながら私も楽しませてくれた。
東京農工大学の方が、絶滅危惧種の『トウキョウダルマカエル』を捕まえみんなに見せてくれた。コンクリート三面張りでは上がってこられない吸盤がないカエルで、素掘りのあぜ道などで生息するとのこと。段々見られなくなってきたカエルが府中市内で見ることができ、私にとっても感慨深い体験をすることが出来た。