映画上映会「もったいない!」(Taste the Waste) 狛江にて

野菜の切れ端などを一旦茹でて取って置き、月桂樹やニンニクをいれて野菜スープを作る。夏バテに最高!ぜひ作ってみてください。主催者の吉野さんより伝授

捨てないで食べられるものはたくさんある。野菜たっぷりのエコランチ!

私たちの日々食べる食品の3割から5割が食卓にのぼる前に捨てられている現状が描かれている。世界の生産されている食料の1/313億トン)が無駄になり廃棄されている! エネルギーを考えると原発1基分くらいは減らすことができる?・・・

ヨーロッパでは、日本のように捨てる食べ物をリサイクルして家畜のえさにすることができず、食品廃棄を埋め立てやバクテリアからメタンガスを集め、エネルギー利用をしていることが映像で説明される。埋め立てることでメタンガスの自然発酵がなければ、地球温暖化の防止につながるという。

食品の廃棄問題には、農業生産物の流通による弊害(等級・不揃い・規格など)、パンの陳列(夕方まで陳列棚を満たすこと)、消費期限ではなく賞味期限の表示、遠隔地からの流通、大規模農場化、食文化の伝道がされてきていないことなどが挙げられた。興味を引いたのは、焼いたパンの2割は売れ残り、これを再度粉状にして木くずと合わせ、再度パンを焼く燃料に利用するという。

アフリカのように食糧を輸入に頼っている国の飢餓の3倍もの人たちを救うことができる。国が進める大企業と結託して大規模農場化を進めることを改善し、国民の自給自足へと自立の方向へ転換しなければ、何世代にもわたって貧困から抜け出すことはできない。必要な薬も手に入らない。

曲がったきゅうりや大きいじゃがいもが捨てられるのはおかしいと生産者。栄養価は同じなのに・・・ パリスローフードバンクでは、2009年から独自でマーケットを開き、そこでは近くの新鮮な野菜が毎日一人1日50セントもあれば充分買える。大きな冷蔵庫もいらない。食べるものをその日に買うことで廃棄が少なくて済む。

人が作ったものは、人が食べるべき! しくみを変えることで廃棄量は少なくなるはず!  最後の言葉は「食べ物を救え!」

上映後、エコランチを300円でいただいた。スイカの皮の一夜漬け、野菜のくずでシンプルに味付けしたスープなど、ひと手間かけた愛情こもったランチ、ご馳走様でした!