9月議会 市民主体の「地域のサロンづくり」に市のバックアップ体制を求める

府中市では「地域包括支援センター」を中心に、65歳以上の介護認定を受けていない方を対象とした地域ディサービス事業を実施し、また高齢者の孤立死の予防対策でもある見守りネットワーク事業では、人と人との関係性が切れてしまいがちな方や個々に対応が求められる方も含め多種多様な連携や対策をとってきました。今後益々一人暮らしや高齢者のみの世帯も増え、人と人のつながりの希薄化が進む一方で、関係機関との連携を進め行政主導型でこれらを推進する施策の展開だけでは今後大変厳しい状況になってくると思われます。地域福祉の向上の観点からも市民同士の地域力アップにつながる施策の展開が必要と考えます。

 「府中市地域福祉計画」(2009年度〜2014年度)の理念には、すべての市民が人として尊重され、共に支え合い、共に助け合いながら安心して暮らせるまちづくりを進めることとし、今年で5年目になります。市民との協働による地域福祉をより一層推進し、地域のつながりに視点に向け、福祉を進める様々な主体が育つような支援をし、その条件環境づくりを推進することも盛り込まれています。そして今年度から次期「府中市福祉計画」策定に向けての協議や議論がすでに始まっています。

 「地域包括支援センター」が進めている先に挙げた事業の延長上である『地域包括ケアの構築体制』とも見える、『地域交流サロン』や『個人宅などでのサロン活動支援』『縁側サロン』などの活動が見られます。市はこれらをどのように位置づけ、どのような具体的実施計画をもって進めようとしているのか、現在の推進体制や状況、課題について、市民が主体的に地域課題に取り組むことができるようサロンづくりへの支援の考え方とその体制の構築について質問をします。

 地域の子育て支援策としては、このような地域のサロン活動はすでに市内で進んでいますが、今回の提案は高齢者支援施策として進めていきたいと提案します。最終的には、他市でも進んでいるように、誰でもが立ち寄れる対象者を絞らない地域の居場所づくりを進めていきたいと考えます。