「武蔵野市テンミリオンハウス『くるみの木』」視察 (福祉部会にて)
「武蔵野市テンミリオンハウス事業」は、2000年の介護保険制度導入時に、高齢者が地域で生き活きと過ごせるよう支援するために、新たな共助のしくみとして作られました。運営する市民団体やNPO法人などに年間1,000万円(テンミリオン)を上限とする補助金(人件費にも当てられる)が出され、現在7つのハウスが市内にあります。『くるみの木』は生活クラブ(生協)運動グループの「たすけあいワーカーズ・どんぐり」が受託しています。
助け合いのまちづくりを進める「ワーカーズコレクティブ」の理念や、メンバーみんなで運営する形態が、高齢者の支え合いや生きがいを大切にするこの事業と融合し、地域でのみんなの生活の場になっていることを肌で感じてきました。『ガーデニング』や『健康マージャン』サークルを見学し、昼食は来場者と一緒にいただきました。現在、7つのハウスの中で利用者数が一番多く、昨年度は6700人を超えたと聞きます。
10年経ったところで、武蔵野市は『あり方検討委員会』を立ち上げ、「市民一人ひとりが持つ豊富な知識や経験が活かされ、地域ニーズに応じたサービスを“提供する側”と“利用する側”に固定するのではなく、自立自尊の精神を大切にした地域づくりを目指そうと地域福祉の推進に向けてのさらなる挑戦である」としています。
超高齢社会に向けて、安心できる自立支援の共助のしくみとして、どのような公的支援策があったらいいのか皆様と一緒に考えていきたいと思います。
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