学ぶその② 『環境楽習館(かんきょうがくしゅうかん)』で見る台所雑排水の浄化の様子

③動植物が生息し、そこで取れたものを人間がいただき循環する

②南側の縁側周辺を流れ排水の浄化を進める
①純石けんを利用した台所排水が池に貯まる

環境に負荷をかけない暮らしを実現しようと、台所では純石けんの利用、食べ残しをしないこと、油を流さないことなど、水の循環について生態系の中の浄化を考え、環境に配慮した生活を営む暮らしの実現に向けて発信している。15日に「雨デモ風デモハウス」から公募で『環境楽習館』と命名された。

 台所から直結する見える浄化システムは、池と家の南側の側溝の行きつく先には、絶滅危惧種の「サンショウモ」と「クロメダカ」が生息する。池の水が蒸発すると台所からの排水がその中に入りまた満杯になる。一定以上の水位になると下水に流れるしくみにしている。

 ミジンコ、メダカ、オタマジャクシ、ボウフラなどが棲む所にはトンボが卵を産み、春になるとヤゴがそれを食べ大きくなり、やがて成虫となって飛んでいく。その一年間の生態系のサイクルを縁側周辺で見ることができる。生態系が繰り返されることで自然が浄化を進めてくれる。小さい生き物がいるほど生態系が育まれている証であり、最終的には飲める水になり、ここは生物多様性を出現することができる家と説明される。地球規模で考えるとやがて私たちの暮らしに戻ってくる水の循環を生活の中で意識することは非常に大事なことであると実感した。

 『雨風カフェ』での食事の最後には、パンでお皿をきれいにし、お皿には何も残さない食事を終える。洗剤を使わずにお湯で洗うだけでお皿はきれいになる。作り過ぎも禁物。昼食に『トマトソースほうれん草とチーズ入りスパゲッティ』をパンといっしょにいただいた。

 小金井市環境配慮住宅型研修施設 「環境楽習館」

https://www.city.koganei.lg.jp/kakuka/kankyoubu/kankyouseisakuka/info/kennsyuusitukasidasi.files/riyoutebiki.pdf