男女平等先進国・ノルウェー王国 ジェンダー・ギャップ指数(GGI)第2位
日本女性会議では、記念講演としてノルウェーで初の女性首相が就任(1981年)したときに生まれた現職女性国会議員から、男女共同参画の社会を進ませることがいかに大事であるか、東日本大震災を受けた日本に向けて熱いメッセージが発信された。
2011年度のジェンダー・ギャップ指数(GGI)で、ノルウェーは第1位のアイスランドに次ぐ第2位。日本は135カ国中・第98位である。(2012年度では、101位にランクダウン)
総人口約500万人、面積は日本とほぼ同じ
平均寿命は女性が83歳、男性は78歳、出生率は1.95人
ノルウェーの「男女平等法」は1979年に制定、社会においてあらゆる性差別を禁止しており、関係当局・雇用者などは各自の責任の範囲内で男女平等を推進する義務を負うと定める。
・ 「男女平等オンブッド」 男女平等だけでなく、反差別に関する7つの法を順守させる
・ 「クオーター制」 公的に設置される理事会、審議会お呼委員会は、一方の性が全体の40%以上を占めることとあるため意思決定の場への女性の参画が進んでいる。民間企業へも及ぶことから2008年から会社法では取締役会におけるクオーター制が適用された。
・ 「パパ・クオーター制」 父親の育児参加を促進するため、1993年父親の4週間の育児休暇制度が導入された。2007年には90%の父親がこの制度を利用。2011年には12週間に延長されている。
多様性を尊重する社会づくりを進めてきたノルウェーにおいても、2011年7月に首都オスロでは移民政策などに対する大きな反動もありテロ事件が発生している。立ち向けえる社会づくりを進めるため、そして新しい時代を切り拓くためには、これまで以上に女性が変革の担い手になることが重要であると熱いメッセージを私たちは受け取る。