都立武蔵野の森公園の防災トイレと防災井戸の見学
府中市に隣接する広域避難場所を見る
府中市の東に位置する広域避難場所である「都立武蔵野の森公園」内の防災トイレと防災井戸を見学した。
一人当たりが一日排泄する量は約2㍑と言われる。災害時には、水が出ないことが想定される。今のトイレ事情は、電気や水が止まれば使用できない。災害時にはそれらが止まると公共施設のトイレも使えない状態になる。簡易掘りで木を渡し賄う場合もあるが、大勢被災した東日本大震災時では一番困ったのがトイレだったと聞く。
広域避難場所のトイレがどのようになっているのか見学をした。並ぶのは小さなマンホール。その上にテントを張る。たまる方式ではなく、浅井戸水を流しその先は下水道へとつながっているしくみになっている。下水道が破損しているとその先には行かない。下水道の耐震化はまだまだ課題状態であるし、さらに下水処理センターがその時に稼働できる状況であろうか。
府中市内では水洗トイレは99%普及しているが、ためる形式の簡易トイレが常時あることで災害時に役立つことを実感した。便利と思われる生活を送ってきているが、普段からあらゆる角度でインフラが途絶えた時のことを想定できる環境も作る必要がある。そのためにも全エリア避難所ごとに災害時の訓練を実施する必要がある。