府中市「地域福祉計画」にある「総合的相談・支援システム」をどう実現させるか

6月の一般質問より

シャガの咲く小路 
シャガの咲く小路 
富士宮市の視察で学んだ後、府中市の社会福祉協議会の動きや市の地域福祉推進課担当の「地域福祉計画」の進捗状況についてヒヤリングを重ねてきた。

今回の一般質問では、「総合的な相談・支援システム」のイメージ図を4年目に入る中で、具体的に構築してきたことを議会で報告を求め、イメージ図をどのように具現化し、今後の方向性についての質問をした。

富士宮市では、問題課題の共有と抽出するしくみ、課題を解決するしくみ、問題発見と共有・課題解決するしくみなど、地域では様々な団体が連携する場面で、何を目的に連携をするのか、また、住民は何を行い、行政は課題を解決するための組織であることを関係機関と共有する。全体のネットワークがどのように機能しているのかかかわる人たちみんながわかるように「地域包括ケアシステム」の構築にむけての全体像を描いている。

府中市のイメージ図は組織体系化されておらず、色々な課で相談事業を行っており、また、解決するためのケア会議の数も年々増えてきていることがわかった。課題が複雑化する事例が多くなることが予想されることから、地域住民同士で解決できるためのしくみを進め、自治するまちづくりへと向かうことが重要になってくる。

そのためにも「総合的な相談・支援システム」の構築をどのように進めていくのか、社会福祉協議会の役割も重要で小地域懇談会や福祉協力員の方々が、地域の自治会等とどのようにネットワークしていくのか、市としても明確な方向性を示す必要があることから、全庁あげたしくみを構築する必要性を訴えた。

地域包括支援センターも地域の拠点として機能させ、そこでは、高齢者のみならず、障害のある方、子ども関係も含め総合相談窓口となっていることから、今後もこのセンターの機能強化も必要だ。市の考え方を聞くがどのようにしたいのか伝わってこない答弁であった。