社会保障全般に詳しい山崎泰彦さんから聞く。社会保障制度の話から社会保険、保険の原則の話を聞く。社会保障制度の7割は高齢者関係、児童・家族関係費はわずか４％。救貧から防貧へと変遷し保険制度が確立してきた。

保険の限界としては、偶発的、定型的事故に限定されている、個別的ニーズには効果的な対応ができない、拠出要件を満たせない者が発生することは当然ある。日本が介護保険を選択した理由としては、消費税等の増税が困難であったから。そして国民のお金を半分も入れている保険はない。国民共通の不安には社会保険方式が馴染むであろう、福祉では一般階層のニーズには十分な対応ができないと見た。福祉として行うと、医療保険との連携も困難（税と保険との違いあり）であるなど、身構えて大きい括りの話を聞き、結局はどう充実できるかのセミナーではなかった。

厚生労働省分野同じ省庁で、こちらの財源を新たに発生させると一方で必要なところへの財源が付きにくいうちわ事情が話された。