府中市独自事業・高齢者医療ショートステイ事業について

「府中市の介護保険の現状」出前講座を開催

生活者ネットワークの福祉部会主催で今後の介護保険改正に向けての第一弾の学習として開催した。重度の方のサービスが本当に足りているのか、医療と介護の連携はできているのか、介護保険料は今後どうなるのか、来年度の制度改正はどのような方向を目指すのか、疑問点がたくさん出される。

府中市は、独自事業で高齢者医療ショートステイ事業を行っている。市の医療機関の空きベッドを活用して月7日を限度として短期入院することができる。在宅で療養している65歳以上の高齢者で、医療的ケアが必要で、介護老人福祉施設や介護老人保健施設でのショートステイが利用できない方(介護度は問わない)が対象となっている。利用料一日2,500円は本人負担、市負担が1万1千500円。最初に医療の充実を図る施策について話が始まる。

高齢者の12%くらいしか使われていない介護保険をどのように充実させるか地域にあった介護保険制度にするために注視すること。予防事業を介護保険の中に取り入れその事業高は増えているが果たしてその効果はあったのかあるのかの検証が必要。保健施策が保険に組み込まれ、また、在宅の医療は、介護保険で回すことで、医療との線引きがわかりづらいことなど疑問は沸々とわく。

介護保険制度だけで私たちは暮らしていないことがわかり、社会保険制度全体や成年後見制度などの利用についても学ぶことが必要と福祉部会では人生の時間軸にそって何をどのように整理することが必要か今後の課題となった。

民間が作る冊子「ハートページ」府中版・介護サービス事業者ガイドブック2011版が出されている。