名古屋視察その1:愛知郡長久手町「ゴジカラ村」っていろんな人たちがかかわりつくる街

子どもたちの声が響き、高齢者とともに暮らす社会づくり

丘陵地の一番奥には、「愛知たいようの杜」特別養護老人ホーム、その手前にはケアハウス。また、古民家利用をした集会所が3ヶ所あり、一つ目は、サークル状に大人数で話ができる場として、二つ目は、畳敷きの居間と縁側があり、子育て中の保護者たちの茶話会の場、そして、かまどでパンを焼き、販売もする仲間たち。三つ目は、それらの運営を手助けする「ゴジカラ村・役場」。自由な発想で、使いたいという人の話を聞き、自らがつながることを目的とするならば自主的に使うことを進める役割を担っている。

愛知万博時の開発に伴って、土地区画整理を行い、道路が整備されたエリア。山の斜面一体に様々な年齢の方が集まれる機能がある。木造の大きな家と斜面を利用した森の中に園庭がある「もりの幼稚園」(70人×3クラスの210人)がある。弁当持参で、昼食時間以外のカリキュラムはとにかく自由。このあたり一体高齢者のみが出入りするエリアではなく、日中は子どもの声がこだまし、駐車場エリアでは、幼稚園バスが子どもたちの帰りを待っていた。緑の自然が活かされ、昔なつかしい古民家風景は100年以上も前の風景?である。

いろいろな世代が交わることができ、そこでは、自主自立の精神で人々がつながること、「心豊かな憩いの空間」を観ることができた。