第3回目の今日は、「エンディングノートとは…」について、サークル穂波の黒崎さんからこのノートができるまでのいきさつからお話をいただいた。子育てしながら生活に困ったことを共有する仲間が地域にあり、当時はおしゃべりから医者探しなど様々なことが話題になった。そんな中から、日常生活上での葬祭について嫁として感じたことなど皆が様々な思いをしてきたことが分かり話は尽きなかった。それから勉強会を重ね、府中市民斉苑ができるにあたって葬儀の学習会も行ってきた。そしてこのエンディングノートが作られたそうです。
いざという時のために、自分は自分らしくありたいと願う気持ちをはっきりと伝えたい、自分の最後を考えることは、「今をいかに生きるか」を考えることにもつながる。自分の意思をはっきり書くことで自分の考えもまとまり、残された方たちに無用の混乱や戸惑いを与えないための気配りもできると最初のページには記されている。
最後まで自分らしく生きたいと願う気持ちとノートに出会う機会を持つことで、さらに自分らしさとは何かを表現できる形がこの中には詰まっている。棺の中に入れてほしいものも明記する欄がある。「人生の宝を残してきたし、自分には大事なものがたくさんある。その思いを伝えておきたい。」と作成された方々の思いを聞く。今を生きることをとても大事にされているからこそ旅立ちの日にもそうありたいと、時に立ち止まって自分と向き合う時間を作ることはとても大事だとノートをじっくりと見ながらそう思う。