岩手県宮古市重茂漁協との生産者交流会に参加する

重茂産「肉厚わかめ」の共同購入の始まりから33年

重茂半島の「肉厚わかめ」は、親潮と黒潮が出会うところで、絶好の漁場環境。海産物にとって一番大切なミネラルを多く含んだ水が、森から川へ、海に流れ込み、そのミネラルをたくさん吸収し、太陽光による光合成の生育過程の健全性のもと、良質で風味や歯ごたえのあるわかめが出来ると漁協組合の海藻係長から聞く。

スローガン「子孫に誇れる漁村を築こう」と、豊かな宝の海を環境問題から守り、いつまでも公害のない「きれいな海」を後世に残すことが漁協の使命としてきた。昭和51年の婦人部総会にて、合成洗剤追放運動『売らない』『買わない』『使わない』の3運動が展開されてきた。

海を守ることは、森林を守ることからとし、漁協がバックアップして「海づくり少年団」による広葉樹の植樹が実施されている。子どものときから海と山の関係性や森の大切さを学ぶことが推進されてきた。

「確かな食」を生み出す生産者の志とそれを食べ続ける消費者が存在する事が、食を守ることにつながっていく。さらには、このことを多くの人が認識しなければ食を守ることができない。H19年に「六ヶ所村核燃料再処理工場の稼動に対する反対」を決議し、放射能汚染を阻止する活動を展開している。

自然の恵みが育まれてこそ、健全な食生活が送れることをあらためて実感した。次世代に向けても、豊かな自然の中で生活をし続けることの重要性を伝えていかなくてはならないと強く思った交流会であった。

早採りわかめ「春いちばん」の試食ありと、早春のいぶきを美味しく味わせていただきました。ご馳走様でした!