第14回府中市小・中学生の人権作文発表会

大人たちが感動する子どもたちからのメッセージ

12月4日から10日は人権週間。日曜日には、「人権作文発表会」が府中の森芸術劇場ふるさとホールであった。

この日、24人の小中学生が発表をした。亡くなった祖母の療養中のこと、カンボジアの子どもたちとの出会い、声を発することが出来ない方との出会いからの学び、母親の出産に立ち会った経験から、自閉症の弟の話、おじさんの自死から感じたこと、涙を流しすぎて、残っている涙は幸せの涙だけと最後に締めくくった中学三年生からの発表。自分の思いを言葉にして人に伝えることを体験したことは、大きな学びとなったことでしょう。一人ひとりの素直な思いを聞くことができ、その純粋さに感動した。

今年は、戦争や環境という内容より、ごく身近な家族の話や友人の内容が多かったと人権擁護委員の実行委員長から総評があった。いじめを克服する心や関心が、より大きな問題意識解決へと広がる、会場にいる人たちとも、より問題意識を広げていくことを願い、何十年か後にすてきな花をさかせる一歩としたいという最後の挨拶をいただいた。

会場は、子どもの数より大人の来場者が多くあったように思われる。24人の子どもたちの思いを多くの子どもたちにも聞く場になったらいいなと感じた。今年は、小学生からの作文も5000人以上あったと聞く。一人ひとりの作文をすべて人権擁護委員の方々が目を通している。

東京都内に約450人、全国で14,000人の人権擁護委員が活動されている。府中市内には、8名の方々が活動されている。

帰りには、府中の森公園の紅葉の色にも感動し、空気は冷たかったが、心はほかほかと暖まり帰宅した。