町田市内で、介護保険が始まる前から、自立支援のケア等を通して、地域でたすけあいの輪を広げる活動を行ってきたNPO。さらに、デイサービスを地域に展開し、その中で、安心して「泊まれるところ」があることのニーズがたくさんあることを知ったとのこと。
町田市の計画を知り、応募、入札を経て、決定。写真からご覧の通り、明るい民家調の豪邸といったかまえ。365日、24時間体制で、登録25名、通い15名、泊まりが9名までとなっている。雰囲気を含め、施設と言うイメージを感じさせないつくりであった。
資金としては、市の土地を譲り受け、国・都・市からの補助金7,930万円。そして、自己資金の他に、一口3万円で60名近い方からの私募債計約1千万円が集まり、東京コミュニティーパワーバンクから600万円の融資を受けてのスタート。
約214坪には、別棟に地域交流ひろばもある。府中市で言うとNPOが運営する公会堂といったイメージ。地域の人たちの接点となる場があるということは何よりである。
在宅で過ごす人たちの緊急時等の宿泊は確保しづらい。前もっての申し込みもなかなか希望通りにいかない。身近なところにこのような施設があることは、安心できる。しかしながら、府中市内では、ようやく今期計画で、一箇所できる予定で動いている状況。
誰もが住み慣れたところで、暮らし続けられることを、もっと視野に入れた施策の展開が求められる。国、都、市がうまく役割を分担し、今後の超高齢社会を迎えるにあたって、このような施設と住宅政策等のミックスした地域施策の充実が求められる。