府中市市議会文教委員会視察2009 ③

札幌市「子どもアシストセンター」の見学 7月15日

札幌市「子どもの最善の利益を実現するための権利条例」の中に子どもの救済機関の設置を位置づけた。H21年4月から「札幌市子どもの権利救済機関(子どもアシストセンター)」開設。中心地のビルの6階。費用は、ほとんどが人件費。

この3ヶ月間で1,300件の相談件数。例年の2倍以上。救済委員2名(臨床心理士、弁護士)、調査員3名(若手弁護士、児童施設経験者、教育現場経験者)、相談委員7名他。児童施設への調査権あり。救済委員と調査員は連絡を密にとって行っているとのこと。フリーダイヤルで容易に電話が掛けられる状況を作る。子どもにとって最善の方策を考え示すことがこのセンターの役割と聞く。市のオンブズマンは3名いるが、子どもの専門家はいない。

始まったばかりだが、課題は、推進計画の策定、子どもの権利委員会の設置、子どもの権利救済機関の適切な運営とのこと。

札幌市では、平行して、H19年には自治基本条例制定。H20年には、市民活動条例が制定され、子どもの権利条例が制定となったのはこれらの条例ができてきた経緯の上でさらに進んだとのこと。