武蔵野市テンミリオンハウス「くるみの木」を見学

地域の人たちが主体的に係わることをコーディネートする

 『出会って、語り合って、分かり合ってつながる』武蔵野市に7番目にできたテンミリオンハウス。事業を担う法人が決定され丁度一年。そんな日に、府中から7人で見学をさせていただいた。

 人口13万4,686人、高齢化率19.8%。(その内18.7%が要介護認定者)75才以上がその半分以上を占める。2000年に介護保険が始まる際に、市の施策から介護保険に移行し3割の方が自立と見なされる状況になり、このテンミリオンハウス事業が立ち上がってきたとのこと。H10年「新世紀の豊かな地域社会を考える委員会」の中で当時の市長が構想を発表された。リバースモゲージで寄贈された家が第1号。市有物件が4つ。他3つは市から個人に別途家賃を払っている私有物件。運営団体には、上限1千万円の運営費用(スタッフ人件費、光熱費、事業費など)が支払われる。団体に対して、社会福祉協議会が支援も行っている。

 武蔵野市には、コミュニティセンターが20ヶ所と聞く。(自治会組織はなし)この事業では、主に65才以上が利用でき、この事業を通して、社会参加、生きがいを創造し、自立自尊の精神を大切にした地域づくり目指すとされている。地域参加への一つの機会とする。

 一方、運営しているNPO法人ワーカーズどんぐりは、一味違う。働き手も協同労働の理念を持ち、何事も話し合って合意のもと進めて行く。地域に住んでいるものたち同士が、築き合って創っていくハウス。『共助』のしくみと一言でいわれるけれど、コーディネートする力を育てることも行政や社協の役割であることを忘れないで続けていってほしい。