牛乳の予約共同購入から、オリジナル消費材の開発、食の安全、せっけん運動など生産者とともに進化し続けてきた生協だと改めて実感した一日となった。
せっけん運動を進め、漁港を守りながらわかめの生産を続けてきた重茂漁業協同組合。100%近いせっけん利用者を維持し、香典返しもせっけんだという。山から流れてくる水も影響すると森林の保全にも力を入れている。自然といっしょに暮らすことが難しい時代のなか、人と自然との共存を保つ努力をし続けているこの地の人たちの力を思い知らされる。
えびとバナナの輸入についても、生産者が健康で豊かに暮らしながら、安心できるそれらを望む食べ手とつながっていく。日本の中だけでなく、アジアとも「顔の見える関係」を広げていこうという運動がここにもある。
生産者同士がつながり、消費者同士もつながることが、よりよい環境をつくることにもつながっていくこと、そのことが自分たちが望む社会をつくっていくことになる。奪ってはならない消費者、環境を崩さない生産者、この輪が広がることですべての人が幸せになる道へと続くのだろう。