中高生世代が豊かに過ごせる居場所・調布市「CAPS」を訪ねる

信頼できる友達や大人が近くにいる地域づくりを・・・

 調布市青少年ステーション「CAPS」を訪ねるのは2回目。昨年12月議会の一般質問でこのテーマを取り上げる前に一度訪問。昨年の11月16日が「CAPS」の5周年記念ということでイベントに参加させていただいた。今回は、府中市次世代育成支援行動計画検討協議会委員の方等と一緒に訪問。
 施設長は、NPOちょうふ子どもネットとして以前から係わっている40代後半の男性。スタッフは10人程の常勤者で構成、30代の男性が多く見られた。子どもたちのやりたい事に合わせて、ダンスの専門家、音楽の専門家、クラフトの専門家、バスケットの専門家などがそのスタッフだ。専門の相談員もいる。調布市は、この事業に約4,500万円の予算をかけていると聞く。
 イベントは自発的に子どもたちが運営。子どもたち自身が友達を呼び5周年時の会場はいっぱい。CAPSを卒業したお姉さんが当日はボランティアで受付をするなど、地域での活動の広がりが期待される。
 この4年間で10万人の来場者。現在一年間に2万8千人。近くには公・私立の高校が多いことも影響。学校でもない、地域のコミュニティセンターでもない、中高生世代が自然と足を運び、自分を見つめる時間が持てる、そんな空気のようなスペースなのだろう。 そして、困った時には、話を聞いて理解してくれる友達や大人がそこにはいる、そんな子どもたち自身の居場所と見受けられる。
 実は、この「CAPS」に府中の中高生世代の子どもたちが、約1割の423人が登録をしているのだ。調布市が大々的に宣伝しているわけでもなく、子どもたちの口コミでの広がりである。
 次世代育成支援後期行動計画がH22年度から始まるにあたって府中市では、この世代2千人にアンケートを行った。子どもたちから上がったことをまとめるにあたって、実際の声を受けて、「CAPS」のような居場所づくりなどこれからの施策を子どもたちと一緒に作っていくべきと考える。
 自分たちの「まち」は自分たちで考えることをこの時期から大人と一緒に考えていこうではないか!