ほたるが舞う多摩川を夢見て

15年位前に、多摩川にほたるが舞う夢をみた。多摩市とつながる関戸橋近くのマンションに住んでいた頃である。生協の活動で、せっけん運動にかかわり、かいわれ実験や糸みみずが生息する違いを調べる(合成洗剤水とせっけん水の違いを見る)ことを仲間といっしょにしたこともあった。また、川を汚さないために、廃油を使ってせっけんづくりをしたこともあった。このせっけんが、これまた子どもの靴あらいに最適だった。

 昨日、BS放送で、日本各地でほたるの生息する場所を訪ね、撮影に取り組む小原 玲さん(動物写真家)の番組・「ほたる舞う日本 〜ほたる前線を行く〜」が放映された。鹿児島県薩摩町から始まり、広島県での「ほたるが住む里づくり」を住民が進めている様子を拝見することができた。川を汚さないように、町ぐるみで廃油を持ち寄りせっけんを作ったり、ためますに炭をいれて浄化をすすめていた。カワニナが生息し、ゲンジボタルが舞うまちとなっている。そして、岡山県高梁市に移り、民家の一軒屋のまわりで、今年も舞うほたるを撮影。京都市高雄、山形県高畠町、青森県横浜町、北海道釧路湿原へとほたる前線を北上。全国津々浦々を今年ももうすぐ舞うよ!という知らせを聞きながら移動する小原さん。無農薬、有機農法を20年続けてようやくヘイケボタルが戻ってきた星さんの田んぼ。そこで、いっしょになって農作業を手伝いながら、夜には、撮影を続ける小原さん。感動のシーンが続いた。また、子どもたちといっしょにほたるが飛ぶ前にしっかりと里の風景を楽しみ、そして、ほたるのひかりを子どもたちに見せる小原さん。子ども向けに写真集も出しているとのこと。

 先日、関係団体の皆様と、府中市内の崖線沿いをあるく「湧き水探索」に参加した。はけの道には、「清水」の名があちこちについている。昔は、井戸がたくさんあり、『 水 』があるところに人が集まった。大国魂神社ちかくに、武蔵の国の国衙があったこともその理由とのこと。府中市は、多摩川に向かって、関東ローム層が低くなって、地下水が集まってくるまち。サントリー工場も府中にある理由である。

私たちが大事にしていかなければならない水。絶やしてはならない水。汚してはならない水。次の世代にきれいな水を残さなくてはなりません。できるだけ環境に配慮した生活が送れるよう、一人ひとりの力を合わせていきたいものです。私は、ずっとせっけんを利用した生活を送っている。