府中市の生産緑地の状況 「府中市都市計画審議会」より

レンゲ畑にて

5月7日の審議会の議案には、生産緑地地区の変更が示された。生産緑地の削除の議案がこのところ審議会で続いている。現在は、生産緑地は約105haあり、今回は、8,240㎡の削除である。ほとんどが死亡による削除で、今回は、市が買い取る土地は押立4丁目の100㎡のみである。

市内のかんきょうNPOが、農地や原風景を次の世代に残していこうと、市内1,600㎡の農地で、毎年、『レンゲまつり』を開催している。農家の方の協力を得て、種をまく段階からかかわり、花が咲く4月下旬には、畑内で様々な自然にかかわるイベントを行なう。2001年から始めた『レンゲまつり』には多い時で700名が来場するとのこと。今年は新聞でも取り上げられ、懐かしいなどたくさんの問い合わせがあったと聞く。

 ここ数年、参加するたびに周りの農地が宅地化されマンション等の建物が立ち並ぶ。崖線南側の多摩川に近い立川段丘には、先代から水田が営まれレンゲ田があちらこちらで見られたが数少なくなっている。必要のない公共事業を進めるより、都市農業を衰退させるのではなく、都が自治体と連携し推進するしくみがさらに求められる。