9月一般質問を終えて 

水田が広がる四谷地区の素掘り用水路の生き物調査中

府中用水によく見かけるオスの「ハグロトンボ」

たくさんの生き物がいる用水路

H14年度の法定外公共物(用水路・里道)委譲前に市は、「府中市親水路整備検討プロジェクトチーム」を立ち上げ、用水路を次の世代に残していくため常時水を通すことの可能性を検討し、市民に親しまれる用水路として検討協議会の設置の構想を示しました。その後H15年度に市はその計画を策定したとのことですが、その時の計画書は求めましたがなく、用水路全体の活用については市民には見えませんでしたので質問をしました。

 市はこれまで「水と緑のネットワーク」を進めるとし、新田川親水路公園整備そして今年度は雑田掘親水路公園整備と拠点のみの整備を進める一方で、用水路全体の実態はほとんどが蓋をされ地下を流れており、開渠の水が見える用水路はわずか3割になっていることが答弁でわかりました。また全体を把握する部署はなく、担当部署が3課にまたがっており、環境政策課は人と自然との豊かな関係を再び築くため用水路が生き物の生息空間として重要であるとし、一方土木課ではコンクリート三面張りを進め安全確保の維持管理を進めるとこれまでの整備状況に一貫性がありません。

 府中ネットでは市民の方々と一緒に府中用水に沿って市川緑道から新田川緑道そして下河原緑道まで歩きました。以前は子どもたちが水に親しめる遊び場だったところが整備をしたにもかかわらず水がない状態のところがありました。

 残された貴重な開渠の部分を最大限有効に活用することが大事だと考えます。農業用水として維持することはもちろんのこと、環境用水として通年通水を進め、用水路全体の活用計画を策定することを求めましたが、「公園、緑道と一体となるよう進める中で、雨水処理等の住環境整備に必要な用水路の活用として庁内で研究していく」との答弁でした。