身近な用水路で小水力発電が可能

小水力と太陽光発電の比較

全国小水力発電推進協議会の学習会に参加

市内を流れる用水路で水の流れを利用して10wの街灯が可能と地方ではその設備を子ども達と一緒につくり教育を兼ねて進めているNPO団体の話を聞いた。

全国小水力利用推進協議会(拠点は巣鴨駅近く)は発電設備出力が1万キロワット以下の小水力発電を全国に広めていこうと進めている。どのようなところに設置しているのか、法的に進みにくい状況をどのようにすれば推進できるのかなどについて協議会が開催する学習会に参加し知る機会を持った。

発電機が回せれば電気を生み出せる、10センチの落差があればらせん式の簡易で発電することができる装置を映像で見せてもらった。ペットボトルの蓋からハネを作り、そのハネを接続し、らせん状のハネが回りだす。器具を置くだけで10センチの落差がつき、少しの水の流れでも動き出す。電球につなぎ合わせると灯りがともる。

設備利用率は平均で60%~70%あるのが水力発電の強み。空気も汚さない、自然の流れを利用し流れがある限り持続可能であり、太陽光発電や風力発電の数倍の効率を生み出すのが最大の長所。実は実は日本の長い歴史もあり技術的にも成熟している、電気を買い取ってもらうにあたり風力発電などに設けられている制限(売電枠)がないと協議会は全国にこの優位性をもたらしていきたい意気込みである。

また、協議会では水利権などからも利害関係者が多い分だけ、みんなが協議会にかかわり、地域社会に根ざし共有しやすいところも長所であると考えている。府中市内を見渡してみると用水路は86キロある中で、特に灌漑期には発電しやすい環境があること、そして子どもたちへの教育の観点からも進めていくべきだと考える。四谷文化センター北側の用水路では、すでに2年前から盆踊りの灯り100個分を発電できた実績を持つ。市内全体で進めていきたい。