「福島原発事故の責任を問う」告訴団・団長の武藤類子さんから話を聞く。立川市女性総合センター・アイムにて

「東京電力には、事故を起こした責任があります。東京電力は地震も津波も「想定外」だったとしていますが、地震学者をはじめ、多くの専門家が危険性を指摘してきたのです。原子力安全委員会でも審議されていましたし、東電内でも問題にされていたことが、事故後に報道で明らかになっています。決して「想定外」ではなく、津波対策をしなければならないという話しがありながら、実行してこなかったことは明らかです。きちんとした安全管理を行わない東電の体質が事故を引き起こし、拡大させたのです。それは事故後の対応を見ても明らかですが、問題はそのことを当の本人が自覚していないことです。」そして、・・・

 「政府と電力会社の数多くの無責任が積み重なって、大事故は引き起こされました。にもかかわらず、本人たちは何の責任も取らずに同じ場所に居続け、さらには大飯原発の再稼働を決める立場にまでたっています。こんなことが許されていいのでしょうか。私たちが刑事告訴せざるを得なかったのは、これ以上の無責任を許していてはいけない、という思いからです。」・・・

 今年611日、福島の市民の方々1,324人が東京電力社長他を告訴した。その思いを私たちに分かりやすく伝えてくれた。会場には100名くらいが集まり、この日は、東京で2日間の4会場目で最終にもかかわらず、最後まで力を振り絞って話してくれる武藤さんに心を打たれ、会場からも涙した。今、未来へつなぐ大人たちの責任を果たしていくべき時だと私は強く同意した。

 これまで森の暮らしを大事にし、電気の自給自足を実践し、地域のどんぐりを使った料理を訪れる方に提供するなど、その映像も紹介された。3.11以前のチェルノブイリ原発事故以来、原発反対運動に携わって来られた武藤さんから、二次告訴に向けてさらに告訴人を1万人に増やしていきたいと語ってくれた。

責任の所在を明らかにすべき!

府中ネットでは、来年119日の午後、武藤類子さんを府中にもお呼びする予定です。