府中市第五中学校校舎改築竣工記念式展に参列して
夢ふくらむ新校舎、夏休み中に旧校舎から引越し始める
昭和37年4月に開校した校舎を改築そして完成。17日に竣工式が挙行された。平成20年9月の市議会で改築を決定。平成23年4月から工事着手し1年5ヶ月で新校舎が完成した。
これまでの校舎では理科室にガスがなかったこと、2年間の仮設校舎生活、運動場が使えないため他の会場を借りて過ごしてきたことを現校長から述べられ、あらたな教育目標をすすめ、さらに地域のコミュニティーの形成を推進していきたいと話された。まもなく同窓生作のモニュメントが置かれるとのこと。
環境を意識して、20kwの太陽光発電パネル設置(年間22,400kw発電)、屋上緑化は雨水利用で自動吸水装置の設置、外周は緑のツタで覆うなどを取り入れる。1階の玄関口脇の情報コーナー(学校から生徒への連絡や生徒同士の情報交換、作品展示発表の場)には、雨水利用や太陽光発電の表示画面を設置する。2階の図書室前には廊下を使って学習スペースをつくり、採光はトップライト(吹きぬけ)で直接の太陽光である。
学校の校舎のあり方として、先の第三中学校の新校舎からさらに進化していることが伺えた。議会が校舎の設計を決定する際には、間取りや教室ごとの利用目的、自然エネルギーの設置などが主に議論されてきたが、今後は、地域の拠点としての自然エネルギー施策の推進、防災活動の拠点として利用度を高めることなど、学校教育のみならずどのような社会を目指すのかを示すための『うつわ』であることが重要だと竣工式に列席して新たに感した。