府中用水と崖線とハグロトンボ

くにたち郷土文化館にて

国立市内府中用水にハグロトンボ

くにたち郷土文化館の南側には立川崖線が連なり、その下には府中用水が流れている。このあたりは、多摩川からの取水と湧水とが混ざり合っている。ハグロトンボの生息には絶好の環境であると昆虫が専門の学芸員から話を聞く。

成虫になった頃に、黒い羽に白色で番号を書き、その番号のトンボがどこにいるのか、地図上で見つけたところにシールを貼る。8月12日の段階では、くにたち郷土文化館の南側の用水路あたりにたくさんいることがわかる。ハグロトンボは、水が流れているところが好きで、幼虫の時は水中の落ち葉の中などで住み、羽化したあとは、近くの林の中で過ごし、成熟すると用水路で自分の縄張りをつくるとのことです。遠くに飛ぶトンボではなく、このあたりで一生を過ごす特性がある。

用水路と林で過ごす

西府崖線下の府中用水路でも見かける。国立と同じような環境である。今日は、成熟したメスを見かけた。4枚の羽をヒラヒラと活きよいよく動かしていた。そのほかにシジミやカワニナが今年は多く見られる。夏休みとあって父と男児は用水路とハケ付近で自然を楽しんでいた。

身近なところで生きもの調査ができる環境はずっと次の世代にも引き継いでいきたい。

 

 

くにたち郷土文化館での催しもの ハグロトンボの成長

用水路にはカワニナやシジミがたくさん