新鮮で、安心できて、味があっておいしい野菜ができるまでの苦労話を伺いました。堆肥のこと、出荷形態のこと、虫のこと、規格外のこと、最近の陽気のこと、低価格のことなど、畑の近くで立ち話しをしながら、つい時間を忘れて聞き入ってしまいました。
以前、生協の活動で農産物委員長をしていた頃、どのようにしたら近郊でできた新鮮・安全・おいしい野菜を食べ続けることができるか、話し合いを重ねたことがありました。そして、配送で組合員のところに届けるシステムを作り、夏の時期にたくさん取れた「なす、トマト、ピーマン」などを、トラックの横に乗って、班に配ったことを思い出しました。
そのアイデアから、現在も、府中の生協組合員が、同じシステムで府中市内の専業農家の方から、ずっとおいしい野菜を取り続けています。季節の野菜を数人分まとめて、配達の数日前までに申し込み、週に一回運んでもらう、消費者にとってもおいしい話です。畑の土づくりには、馬糞や堆肥を使っているとのことです。
私たちが、住んでいるまちでできたおいしい野菜から農家の人たちの顔が浮かびます。おいしくいただける幸せを感じ、子どもたちの時代にも残していかなければと思います。その土地の恵みをいただくことは、美味しくて、安全なばかりでなく、地域の活性化にもつながります。