「府中市NPO・ボランティアまつり」に参加しました。

今年で4回目の開催となりました。
講演会のテーマ 「わたしにできること」 辻 信一氏と語ろう!
〜小さなことからでもいい、ひとりでもできる、人に優しい、地球にやさしい、そんな生き方〜
講師の辻氏は、南アメリカ先住民に伝わる話『ハチドリのひとしずく』を紹介された方です。この話は、山火事のときに、ハチドリは、自分のくちばしに水を含んで、一滴一滴、何往復もくり返し、自分のできることを精一杯していた。それを見ていたほかの動物たちは、そんなことをしても消えるはずがないと消火をあきらめていた時、それでも一生懸命に運んでいる姿を見て、みんなも自分にできることをしようといっしょになって行動した結果、鎮火したという話です。講演会では、環境保全からまずは私にできることを具体的にわかりやすく説明してくれました。会場には、子どもから大人まで、「わたしにできること」のメッセージとして、「家族の布団を敷く」、「いじめにあっている子がいたら声をかける」、「スーパーの袋は自分で持っていく」など、たくさんの声が寄せられていました。
  
私も、第1回目のNPO・ボランティアまつりで、実行委員として活動しました。あれから4年が立ち、それぞれの団体が活動しやすい基盤が整ったでしょうか。

今日の会場では、それぞれの団体の方々と話す中、事務スタッフを専従で置きたい、そのためには、時間給ぐらいの資金があれば活動が広がっていく。そして、人を育てるためにも必要だと意見をいただきました。NPOが活動しやすい制度をみんなで作っていく必要性を感じています。2006年度、私が参加した、NPO・ボランティア活動推進検討協議会では、NPO・ボランティア基金の創設も報告内容の中に織り込むことができました。NPO・ボランティア活動支援のために、支援センターにそれぞれの団体が連携、連動できるようにコーディネートする職員を置くことも必要だと思います。

また、活動場所は、地域の方に無料で借りることができているので、その点では、安心ですと語られる方から、地域の方が活動を理解し支援する思いがそこに感じられました。地域の人たちに呼びかけ、協力を得ることも大切だと思います。

少しでも、補助を出してもらえれば、活動しやすいという声もありました。すでに府中市と協働を進めてきたある団体からは、市民へのサポートをさらに充実させるために、府中市の来年度予算の検討に間に合うように、市の担当課と10月以前にNPO・ボランティア活動団体との連絡会を持ったほうがよかったとの意見も聞きました。
 
参加団体の方々は、これから生まれてくる子どもたちのこと、生き生きと子どもが育つ環境整備のこと、少しでも資源を循環させたいとごみ減量推進のこと、人々が助け合って生きましょうと訴える団体、絵本を通して未来に続く思いを育てていこうと絵本の読み聞かせなど、たくさんの思いをこのお祭りを通して訴えていました。そのパワフルな姿から、私もエネルギーをいただきました。
市民のたすけあう思いをバックアップできるよう、活動しやすい基盤づくりをみんなといっしょに市政に提案していきたいと思います。