オーストラリアの高齢福祉を視る ③

在宅支援として、介護者への支援・レスパイトの充実

 クリスマス時期には、ショートステイが大変込み合うと聞く。介護者のレスパイトとして位置づけられている。ショートステイは、年間一人63日間取ることができる。一回に1〜2週間まとめて利用も可。さらに21日間を追加もできる。その場合は、年金支給日額の85%の額($32.95)を負担することになる。利用者の介護度によって、国が補填をする。また、年金が支給されていない高所得者(約2%)は、全額自費負担あるいは、民間営利企業のサービスを利用することになる。
 在宅サービスの組み立てを支援するACAT(その②で説明)が施設でのショートステイに関しても認定機関となる。施設ケア、地域在宅ケア、レスパイトケアは、オーストラリアの高齢者ケアの三本柱。1985年に導入され高齢者や障害者のための在宅ケアプログラムのひとつである。