憲法九条「戦争放棄」は日本国憲法の最大の特色

DVD「私たちの日本国憲法」から学習をした

 『市民自治をすすめる会』が1月から6回シリーズで「憲法ってなに!?」と題して、DVD「私たちの日本国憲法」を使って連続学習会を開催している。今日は、「戦争放棄」をテーマに学習し、憲法九条が果たしてきた役割や意義を実感した。
 1945年(昭和20年)8月14日に日本は戦争に降伏して、翌日国民に知らされた。翌年、日本国憲法は公布され、さらにその翌年施行された。度重なる戦争、広島・長崎の原爆投下を体験し、犠牲になった国民は、武力ではほんとうの平和をつくることはできないことを思い知らされた。
 そのような中、終戦後2年で憲法が施行されたことについて、かつての失敗を繰り返さないこと、平和を作り出すことが目的であるが、マッカーサーが考え、天皇が発表したおしつけ憲法でもあった。国民の手で作られたものでもなく、かつての指揮官にも浸透しないまま施行日を向かえたこと、また、民衆運動が盛んになることを恐れたのも一年で公布となった理由。敗戦国日本を今後どのようにするか、極東委員会で決定するためにタイムリミットがあったことも今日の学習会で知る。
 憲法九条には、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない・・・とある。
 しかしながら、現在多くの矛盾がある。九条の形骸化も進んでいる。在日米軍経費とおもいやり予算で約9千億円を支出をしていること。PKO協力法、国民保護法なと軍事法制化も進展している。
 話は変わって、今年度府中市は、「憲法改正国民投票法」に基づき、投票人名簿作成のために、都からの委託金として607万円の予算を計上した。憲法改正に向けて脈々と進めているではないか。(法律の不備や問題も指摘されている)
 憲法について学ぶ機会を持ってこなかった私だが、何とか2回の参加ができた。次回5シリーズ目は、「地方自治と分権」5月16日(土)18:30〜 ルミエール府中・第1会議室にて 生活者ネットワークが担当です。振るってご参加ください。