市民活動が見えた「府中市グリーンフェスティバル」

参加している人たちの大切にしたいことが伝わってくる

 子ども連れの家族が多く見られた。緑の活動推進委員、かんきょうNPO、野鳥の会、水辺の学校、かんきょう塾などの方々が日ごろから活発に活動されているからこそ、たくさんのお手伝いでの参加があり、イベントに立ち寄った市民の方たちも興味が湧き、物づくりなどにも熱中していた。
 松ぼっくりでたぬき、どんぐりのやじろべい、巣箱づくり、葉っぱプリント。多摩川にいる生きているさかなも見ることができた。浅間山に咲く多種多様な植物の写真、府中で見られる数々の野鳥の写真もづらり。大人が夢中になりながら、子どもも一生懸命遊べる時間と空間があることは何より。

 今年度「府中市緑の基本計画2009」として、府中市の緑の将来像を描く大事な計画が作られる。H6年に都市緑地保全法が改正され、「緑の基本計画」の策定が規定されたことを受け、H11年に先の計画ができ10年が経つ。次の10年間の計画案が示され、3月のパブリックコメントが整理され、まもなく、議会に報告される予定。10年後も緑地率、緑被率そしてみどり率も下げない目標案が提示されている。人口一人当たり都市公園面積も7.01m2から7.33m2に増やす計画目標案となっている。
 緑の確保と質を担保するのであれば、府中がいせん保全のために条例化も視野に入れて整備していく必要があると考える。