多摩川緑地にて「総合水防訓練」

アンダーパスでの水没車両救助訓練も行われる

 東京消防庁第八方面内全消防署と府中市合同による総合水防訓練が行われた。水没車両救助に関しては、調布消防署が担当された。

 近年では、台風の直接的な影響を除く集中豪雨や局地的な大雨の発生回数が増えている。気象庁のアメダスの統計によると、1時間50ミリ以上の大雨の発生回数は、この10年間で平均回数239回(1,000ヶ所あたり)その前の10年間の平均は、177回。そのまた10年前は、平均160回。

 「ヒートアイランド現象」と局地的大雨の増加との関連も指摘されている。昨年の府中市での年間降水量は、2,138ミリとここ5年間で最も多かった。多摩川河川敷も浸水し、是政橋付近でも土手下まで水かさが増したこともあった年だった。あっという間に積乱雲ができ、「ゲリラ豪雨」は、予想がつき難いと言われている。

 災害時には、何事も大勢の人の力を要する人海戦術しかない。市民がもっと係われる災害時訓練ができないものかと毎年参加しながら思う。