東日本大震災 被災地ボランティア その③

被災地のたすけあい、つないで伝えて広げていこう!

南向きの高台にある校舎と仮設住宅
南向きの高台にある校舎と仮設住宅
三日目
宿泊先の農家の方から「栗を拾う人出がない」とのご厚意で、早朝4人で、裏山にて栗拾いをした。たくさん取れ、早速湯がいて今日向かう仮設住宅に届けることにした。(食べた方のほとんどがほっこりとしたおいしい栗だと評判だった)

陸前高田市市内の学校の校庭に建てられた仮設住宅(95世帯・288人)に伺う。前回話があった、縫裁をしたくても布がなく「つるし雛」を作りたいとの声を受け、絹のはぎれを1箱分届けた。住民の方から集会所ができたらみんなでちくちくと縫物をしながら『お茶っこの会』をしたいと、今回その声に答えた。(これが今後の「ちくちく縫い」の活動になっていく) 訪問し、届けると抱いて喜んでくれた。

仮設住宅の外(兼校庭)では、神奈川県葉山市から職員の松岡夏子さんが来ていた。生ごみ処理器「キエーロ」(蓋付き木箱に黒土をいれ生ごみを微生物に食べてもらって処理箱)を作るにあたって、地元産材を使い、地域の大工職人が集まり作業中だった。松岡さんは、以前徳島県上勝町に伺った時に『ゼロウエイスト』を進めるNPO法人の事務局長で、また会いたい人の一人でした。ここで会えるとは思ってもみなかった。一個から試してみて好評だったことから、材料の木材はあるし、大工仕事をしていた人の力をかり、これは仕事にもつながると思った。(今後数百台作る話をHpで見る)

校庭内の駐車場で、私たちは、持って来た新品同様の衣類を中心にガレージバザーを始めた。暖かい日差しの中、ワイワイとおしゃべりをしていたら10人くらいの方々が集まってくれた。孫にもどうかとみんなが勧めると数着手にし持ち帰ってくれた。「また来るね!」と大きく手を振ってお別れをした。

昼食は仮設住宅のそばの海岸が見える場所で食べた。ブルーシートを敷き、段ボールの机の上に持参した食材を並べた。近くには『金剛寺』の境内で数日間の避難生活から、最近仮設住宅へと移られた一角がある。家は全壊で流されたが、高台のお寺に避難した人は助かった。その際の津波の写真を見せてくれた。今日の夜は3.11以降はじめての自治会の総会と聞く。

その後、昨日伺った大船渡市の少世帯の仮設住宅に朝取り栗を持って行く。個人宅内に入りいっぱいお話しを聞いた。