介護保険・通所介護施設を見学

いつまでも生きがいを持って暮らすことが大事

生活者ネットワーク・福祉部会メンバーと福祉NPO団体の計7名で府中市内の通所介護事業所を訪問させていただいた。

民家を改装し、1階(10名対応)と2階(8名対応)を利用して運営している。最高齢の102歳の方、病院で寝たきりだった方を紹介していただく。4人がけのリビング机は、誰かの家に遊びに来た雰囲気を大事にしたいと施設長からいろいろとお話を聞く。

この日は、キャンディが数個入る小さな取っ手付きの紙袋を作る作業とハワイアンダンス(日本の歌「瀬戸の花嫁」などにあわせる)が午前中の主な活動。男性1名は2階でパソコンをすることになっている。1月の活動メニューは、月曜日・歌唱指導、火曜日・押し絵、水曜日・ゲームと歌、木曜日・習字、金曜日・歌と朗読、土曜日・レクリエーションと豊富。「ボランティアさんがいなければとてもこれだけのことはできない」と利用者4名に1人はテーブルに付いている。やりたくない方も中にはいるが、雰囲気を楽しんでいる様子。

府中市の介護保険サービス費(H23年度推計)として、
介護予防通所介護(要支援対象) 4,280人 給付費 1億3,200万円
    通所介護(要介護対象)16,376人 給付費10億400万円
介護報酬の違いはあるが、いずれも訪問介護より給付費は多い状況となっている。

介護保険が始まった2000年当初は、『通所介護』の概念に慣れないため利用の広がりを工夫してきた経緯があるがあり、2006年からはさらに介護予防にもこの『通所介護』を取り入れた。

施設長からは「生きる力」を引き出すことができやりがいを感じている、利用者からは、来年はこんなことをしたい、多摩川の堤防を散歩することを目標にしているなどの声を受け、さらには発表の場も設けていることが特徴である。

介護保険制度とは何か、その中で日中一人で過ごすのではなく介護が必要な方々が一緒に過ごす場としてのあり方を今後も考えていきたいと思う。