男女共同参画社会を目指し、被災地復興を学ぶ その①

「もりおか女性センター」を訪ねる 生活者ネットワーク視察

もりおか女性センター長に昨年就任された田端八重子さんに会いに、そして指定管理者として管理運営を行っている「NPO参画プランニングいわて」の活動についてお話しを伺いに行ってきました。昨年度、府中市女性センターでの男女共同参画フォーラムで女性の視点での防災についてお話しを伺い、今回でお会いするのは2回目になります。

今年度はセンターでは「学び、つながり、切り拓く!」を年間テーマで事業を実施し、一人ひとりが学びを深め共に響きあい、力を蓄え、地域や関係機関と有機的につながり、新しい分野に一歩を踏み出そう! そして課題に向き合い困難な状況を切り拓いていこう!とされています。一人ひとりが生きやすい社会づくりのための事業として情報・講座・相談・女性の起業などの企画を行っています。

昨年の3.11以降に、特に沿岸部の女性たちの生きる道や地域が途絶えてはならないと、厚生労働省の緊急雇用促進事業制度を活用し、地域の人たちが中心となり3年間を目途に『買い物支援隊』(芽でるネット・起業応援ルームの一環)の結成を目指している。仮設住宅を回り、声かけしながら「買い物があればいってくるよ」と一件100円で受ける事業。1年過ぎた今必要なのは、仮設住宅で孤立が進んでいないか、困ったことを気軽に話せる状況であるか、高台に移ったことで買い物が不便になったことから日常生活が取り戻せない状況にないかなど、4つの地域でこの事業の展開を進めている。センターの役割は、女性の経済的自立を促進する支援体制が必要と、地域のニーズを知り、その中から仕事おこしができ、それをバックアップすること。

被災した女性たちのいろいろな悩みに寄り添うこととセットにこの事業を展開する意味がある。ちょっとした困った話しが日常できにくくなっている状況をこの事業を通して拾い上げ、さらにもりおか女性センターの相談員につなげることもできる。専門職との連携を進めるためにも地域を歩く女性たちのこのような活動がさらに広がる必要を感じる。このように地域の人たちが交わることを進めることで、一つずつ復興への道につながることであろう。

災害に強い地域づくりとは、「日頃から男女共同参画社会、共生社会の推進と実現を目指すことが必要である」と昨年の府中での企画からも学んだ。地域防災計画は、男女共同参画の視点で具体的取組が徹底されているのか、府中市では、この4月に「府中市避難所管理運営マニュアル策定ガイドライン」を策定し、6月にHpにアップしたばかりだ。男女共同参画の視点で作られたガイドラインなっているのか、私もそしてあなたの目からもいっしょに見ていきませんか。