生活クラブ風車・夢風建設記念イベント

他者に依存しないエネルギー自治社会を目指す

自然エネルギー普及に携わってきた、にかほ町副町長からのメッセージ
自然エネルギー普及に携わってきた、にかほ町副町長からのメッセージ
今年3月に生活クラブ首都圏の4つの単協(東京、神奈川、千葉、埼玉)とNPO北海道グリーンファンドによる共同事業として、秋田県にかほ市に風車の建設が完成した。当日の開催会場の建物では70%そのエネルギーが利用されており、東京電力のエネルギーは一切使っていない。年間発電量は468万キロワット、総工費約5億円で、4生協の41事業所の7割の電気を賄うことができる。3月には平均風速9.3m/sで、発電率13.44%、売電量は198,954kWhとなった。

にかほ市は、地球温暖化防止都市宣言を行っており、再生可能エネルギーの導入を自治体として積極的に進めている。一般家庭、製造業など産業部門すべての電力総使用量のうち32.5%が再生可能エネルギーによる自給実績をもち、50%を目指している。現役時代は自然エネルギー普及に携わる担当者であり現在は副町長の須田氏からあいさつが最初にあった。

生活クラブ東京からは、原発の是非を問う直接請求運動について、神奈川からは、脱原発の条例請願活動を進めたい、埼玉では、自然エネルギー普及に市民ファンド基金づくりを進めたいなどの報告があった。

さらに脱原発と復興支援をテーマに、生活クラブふくしまの放射能対策チームから報告そして福島県新地町のリンゴ生産農家の方から訴えがあった。福島県では甲状腺検査結果の詳細を本人にわたされないでいる。個人情報開示請求活動を開始しまもなく回答の予定となっている。こんなバカなことになっていると報告があった。生産者からは「買い手があって生産者はつくるし、作っても売れなければ何もならない。こんなことに誰がした」「3.11前の生活に戻してください。元の生活に戻してください」と涙と切実な訴えが会場いっぱいに広がった。