『学校給食センター』建て替えの動きについて

教育委員会定例会(H24年第7回・7月19日)の傍聴より

武蔵台小学校自校方式給食には府中産朝取りとうもろこし
武蔵台小学校自校方式給食には府中産朝取りとうもろこし
S45年に建てられた南町にある学校給食センターが老朽化し、あらたに用地を選定し施設建設をすすめるため『市立学校給食センター基本構想(案)』について報告がありました。この際建て替え時に自校式給食を廃止し、全面センター化し民間導入の方向です。(当日傍聴者には基本構想(案)冊子は配布されませんでした。)

おいしいと言われている第四小、武蔵台小、住吉小の自校方式3校の保護者への説明内容として、全校センター化しても調理している人の顔写真を貼るなど顔の見える関係を築き、調理後2時間以内に届け温かいものが食べられる工夫はこれまでどおり行っていくと市給食担当者からの説明がありましたが、民間委託となった場合の責任の所在についての質問については、市側からの答弁は一切ありませんでした。PFI方式導入については、要求水準とその評価のしくみの問題、さらには臨機応変に対応ができないことの指摘もありました。

文科省の「学校給食衛生管理基準」を遵守し、児童・生徒と市民のための新しい機能の導入、行財政改革の方針に基づいた効果的な運用が基本方針として示されている。新しい機能の導入について意見交換がされた。たとえば高齢者や地域の方々が見学に来て試食できる部屋の確保などが提案された。

自校方式の給食では、朝取りとうもろこしや枝豆が搬入でき、子どもたちが皮をむいたり、豆を取るなどの作業をしてその日の給食に出される。府中の農業生産者からセンター給食に入れるだけのとうもろこしや枝豆の確保は難しく、自校方式ならなんとか入れられるとまさにお互いに顔の見える関係で作業を通して学べることができている給食のあり方が、全面センター方式ではできるとは思えない。